この記事で解決できること
- 経理で必要なパソコンスキルを知りたい。
- 経理業務にエクセルが必須って本当?
- 経理に簿記の知識は必要か知りたい。

こんな悩みを解決します。
日商簿記3級、経理・契約5年、給与・社保5年のよんちゃわんが説明いたします。
初めて経理職に就くときは、上手くやっていけるのかどうか不安ですよね。
この記事では、初心者でも安心して経理を始められるように、必要なパソコンスキルと学び方をわかりやすく解説します。
この記事で紹介するアプローチを実践すれば、初心者でも経理業務をすることができますよ!
なぜなら、実際に私もこのアプローチで経理業務をすることができたからです。
経理未経験でも、小さなスキルをひとつずつ習得すれば十分に活躍できます。
まずはこの記事で、安心してスタートできる準備を整えてください。
記事前半ではパソコンスキルについて、後半では実際の経理の現場で必要なスキルはどの程度で大丈夫かも解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!
※「すぐに実際にはどの程度のスキルで大丈夫かについて知りたい!」という方は、「こちら」からどうぞ!
経理ではどんなパソコンスキルが必要?

経理の仕事をスムーズに進めるには、数字を扱うスキルだけでなくパソコンをある程度操作できなくてはなりません。
なぜなら、今の経理業務はほとんどが電子化されているので、帳簿作成・給与計算・請求書発行など、パソコンを使って行う作業が大半だからです。
そして 特に重要なのは以下の3つです。
これらを習得することは、経理初心者でも業務効率が大きく向上させるポイントになります。
それでは、それぞれのスキルのポイントを解説します。
エクセル
経理業務において、エクセルが使えるのは最重要と言ってもいいでしょう。
なぜなら、給与計算・勤怠管理・帳簿付けなど、多くの業務がエクセルで行われるからです。
具体的には、SUM関数(合計)やIF関数(条件分岐)、AVERAGE関数(平均)などの基本関数が使えれば、日々の計算作業が驚くほど効率化されます。
ワード
ワードは経理業務の文書作成ツールとしてよく使われます。
請求書や契約関連書類、データ添付時の添え状など、経理の現場では思った以上に文章作成の機会があります。
そのためワードを使いこなせると、きれいで読みやすい良質の文書を短時間で作成でき、社内外のやりとりも信頼性を保ちつつ安心してできるわけです。
経理ソフト
今の経理業務では、会計ソフトの操作スキルは必須です。
これらのソフトを使うことで、日々の仕訳入力から決算書の作成、さらには確定申告まで一連の作業を効率化できます。
苦手だから覚えられないは、認められません。
代表的な経理ソフトには、会計ソフト・販売管理ソフト・在庫管理ソフト・勤怠管理ソフトなどがあります。
経理ソフトは、見た目が分かりやすく作られていますが、簿記の知識があるとより効果的に使いこなせます。
簿記についてはまた後程紹介します。
エクセルの出番が多い
経理の現場では、エクセルは最も使うパソコンスキルのひとつです。
請求書や経費精算表の作成、売上や支出の集計、決算資料の作成など、日々の業務で触れない日はほぼありません。
仕訳や計算は会計ソフトが自動でやってくれる場合も増えていますが、数値の整理・分析や資料作成はエクセルが基本です。
そんなわけで、エクセルを使いこなせないと、業務の多くが滞ってしまうとも言えます。
もしエクセルが不安なら、「簿記の知識」に悩む前に、まずエクセル操作を覚えるほうがいいでしょう。
次では活用・操作・習得の3つの視点で、エクセルについてお話します。
活用シーン
経理業務でのエクセル活用は、単なる表計算にとどまらず、データ管理から分析まで幅広くこなします。
主な活用例は以下の通りです。
- 会計業務・・・伝票整理・仕訳入力・現預金管理・経費処理・月次・年次決算など作成。
- 資料作成・・・売上報告書、請求書、予算表などの作成。データをグラフ化などして、見やすい資料を作成できる。
- 情報分析・・・販売実績や経費の内訳を分析し、コスト削減や売上改善のヒントを得られる。
数字だけでは気づきにくい傾向や課題も、グラフや集計表にすればより分かりやすいです。
求められるエクセル操作
まず覚えるべきエクセル操作は、「基本操作+よく使う関数」です。
最低限できると安心なスキルは以下の通りです。
できると安心なスキル
- ファイル保存、印刷、罫線やセル色の設定
- フィルター機能で必要なデータだけを抽出
- 関数:SUM(合計)、VLOOKUP(検索)、SUMIF(条件付き合計)、ROUND(四捨五入)
- ピボットテーブルで大量データを自由に集計
- 並べ替え機能で日付順や金額順に整理
※ピボットテーブル・・・複雑な数式を使わずにデータを分析できるため、集計作業の効率がグッと上がります。
こうしたスキルは、一度覚えれば日々の業務で何度も役立ちます。
小さな操作からコツコツ覚えていきましょう。
エクセルは独学で覚える
このように経理には必須のエクセルの操作ですが、誰かが親切に教えてくれるわけでもなく、基本的に自分で覚えていくスタイルが一般的です。
実際に業務でさわりながら、空いた時間に新しい操作を覚えていくなどする必要があります。
独学で学ぶなら、以下の方法が効果的です。
- YouTubeや学習サイトの無料コンテンツで学ぶ
- 簡単な業務表などを自分で作ってみる
- 既存のエクセルファイルを触って覚える

office操作の無料学習サイトBe COOL Usersはおすすめ。エクセルの簡単操作から高度なものまでとってもわかりやすいですよ。
経理でその他に必要なスキルとは?

それでは、ほかに必要なスキルは何があるのでしょうか。
経理の実務をスムーズに進めるには、パソコン以外のスキルも必要になります。
具体的には、次の3つです。
では、それぞれについて解説します。
情報を適切に収集する
経理の現場では、最新の法律改正や税制のルールを知ることは必須です。
理由は、情報不足が原因で、思わぬミスを招いたり、余計な作業を増やしたりしてしまうからです。

たとえば確定申告の時期に、必要な書類や税制変更を知らなければ、直前で慌てることになります。
そうならないように、普段から信頼できる情報源(国税庁や省庁の公式サイトなど)を定期的にチェックするなど、必要な情報についてアンテナを張っておくことが大事です。
危機管理の意識がある
経理は会社のお金を扱う仕事なので、情報セキュリティの意識を高くして、情報漏洩などのリスクを回避しなければいけません。
なぜなら、もしデータを誤送信したり、機密情報が外部に漏れたりすると、会社の信頼を失う可能性があるからです。
職場のリスク回避対策に従い、日々の業務で基本的な予防策を徹底し習慣化することが必要です。
簿記の基礎知識がある
最後に、だいたいのことは経理ソフトがやってくれるから大丈夫なのですが、でもやはり「簿記」は必要です。
簿記の基礎知識があれば、経理の基本的な流れがわかるのでミスがあっても気づきやすく、経理内のコミュニケーションも取りやすくなります。
とはいえ初めから高い簿記の知識は必要ありません。
簿記3級程度の知識を目標に、少しずつ理解をしていけばいいですよ。
実際には、以下の3つを押さえておけば十分です。

基本的な簿記知識があるだけで、目の前が開けます。今何をしているか、意識してできるのとできないのとでは全然違う。
経理の現場ではどのレベルで大丈夫(実際の話)
結論から言うと、以下のパソコンスキルとほんの少し簿記の基礎があれば、経理業務が初めてでも十分やっていけます。
なぜなら、経理業務は高度な知識よりも、日常的に使う作業を正確にこなすことのほうが重要だからです。
具体的には以下のことができれば大丈夫。
- Excel操作(SUM関数・VLOOKUP・フィルタ・表作成など)ができる。
- タッチタイピング(キーボードを見ないで入力する)ができる。
- ビジネスメールの正しい使い方を知っている。
- 会計システムで分からないことは、マニュアルを読んで解決できる。
- 簿記の基礎知識(借方・貸方や仕訳の理解)が少しある。
最初から完璧である必要はありませんが、基本操作を確実に覚えることが経理業務を覚える一番の近道です。
毎日の業務の中で、焦らず繰り返し練習しながら慣れていけば、安心して業務をこなせるようになるので心配はいりません。
目的に合わせて準備をする
ここまで経理に必要なパソコンスキルやその他のスキルについて説明してきました。
それでもまだ不安、納得いかないという方もいるでしょう。
その場合、目的や目標に合った準備をしましょう。
- とりあえず経理業務ができるレベル・・・無料学習コンテンツアプリなど利用して経理の知識をつける。
- 経理でレベルアップ・・・MOSなどのパソコン資格や、簿記3級あるいは2級を取得する。

簿記の基本ならStudy Proがおすすめ。
小さい達成感を重ねることで不安は解消されますよ。
まとめ
経理の仕事を安心して進めるためには、パソコンスキルと基礎的な簿記の知識が必要です。
特にエクセルは日々の業務で頻繁に使うため、基本機能や「基本操作+よく使う関数」を使えるようにすることが重要です。
- Excel操作(SUM関数・VLOOKUP・フィルタ・表作成など)ができる。
- タッチタイピング(キーボードを見ないで入力する)ができる。
- ビジネスメールの正しい使い方を知っている。
- 会計システムで分からないことは、マニュアルを読んで解決できる。
- 簿記の基礎知識(借方・貸方や仕訳の理解)が少しある。
さらに、最新情報を収集する姿勢や、セキュリティ意識も大切です。
最初は不安でも、小さな操作を一つずつ覚えていけば必ず自信につながるので、経理の現場で安心して活躍できますよ。
ここまで読んでいただきありがとうございました。