この記事で解決できること
- 経理でよくあるミスはどんなのがあるか知りたい。
- とんでもないミスをしないためにはどうすればいい?
- 失敗をした時どう対応すればいいか知りたい。

こんな悩みを解決します。
日商簿記3級、経理・契約5年、給与・社保5年のよんちゃわんが説明いたします。
経理の仕事は「数字を間違えずに処理すること」が求められるため、初心者の方にとってプレッシャーを感じやすい業務です。
ですが、実際には経験者でもケアレスミスは起こり得ます。
本記事では、小さなミスをとんでもないミスにしない方法について解説しています。
実際に私も経理初心者の時から、このやり方で経理業務をこなしてきました。
記事前半では「典型的なケアレスミス」について、後半では「ミスを最小限度に抑える工夫について」も解説するので、じっくり読み込んでくださいね!
経理のよくあるミスのパターンとは?
経理の仕事では、日々のお金の動きを正しく記録する必要があります。
しかし初心者に限らず、誰でも「とんでもないミス」につながるミスをやってしまう可能性があるのが経理業務の怖いところ。
一見小さなミスでも、場合によっては会社の経営や信用に影響をあたえかねません。
実際の現場では、以下のケアレスミスが大半をしめています。
次に、これらの代表的なよくあるミス3つについて解説します。
1:入力ミス
最も頻繁に起こるのが数字や日付の入力間違いです。
たとえば、こんな取り違え。
「30万円」⇔「300万円」
1桁打ち間違えただけでえらいことです。
経理の仕事は同じ作業の繰り返しなので、油断や慣れからこうした凡ミスがおきやすいです。
また取り扱う件数が多いと、集中力が続かず間違った入力(数字に限らず、仕分けや取引先なども)をしてしまう可能性も高まります。
実際に、「月末の忙しい時期に、焦って請求先を間違えて入力して送ってしまった」という例もあります。
2:紛失ミス
意外と書類の紛失も多いです。
紙の請求書や領収書をどこに置いたかわからなくなったり、パソコン内のファイルの在りかが分からず業務が滞るケースも少なくありません。
紛失した書類が重要であれば、再発行の依頼や取引先への謝罪だったりと、余計な仕事は増える一方で信用は目減りしてしまいますよね。
実際に「取引先から送られた請求書を紛失し、支払いが遅れてしまった」という例もあります。
3:重複ミス
経理のうっかりミスとして、二重計上や二重請求というのがあります。
特に、請求書の再発行や仮伝票を使う場面では注意が必要で、うっかり2回処理してしまうことがあります。
こうしたミスは気づくまでに時間がかかり、後から修正するのも大変です。
例えば「仮の請求書」と「正式な請求書」を両方仕訳に反映してしまい、支払額が二重になったというケース。
ミスをしたらどうなる?

経理で「とんでもないミス」をしてしまったら…と不安に思う方は多いでしょう。
ですが結論から言えば、一経理担当者が犯したよくあるミスの一つや二つで、「会社が潰れる」とか「即クビになる」といった極端な事態にはなりません。
なぜなら、どの会社も「人は必ずミスをする」という前提でチェック機能を備えた仕組みを作っているからです。
そして実際、多くの経理担当者が大なり小なりミスを経験しながら成長しています。
でももちろん、ミスには影響が伴います。
ではミスをしたらどうすればいいかについては次で解説します。
ミスをしたらすぐにやること2つ

ミスをした時、経理初心者にとって大事なのは、ミスを起こした後の行動です。
同じミスでも、その後の立ち振る舞いで信頼を回復できるかどうかが決まります。
ミスの被害を最小限にするため、初心者でもすぐ実践できる対応を紹介します。
1:素直に謝る
まずは、潔く謝りましょう。
なぜなら言い訳や責任転嫁をすればするほど信頼は下がってしまうからです。
逆に、ミスを認めて素直に謝ることで、周囲は「一緒にリカバリーしよう」とサポートしてくれるものです。
例えば、
- 「自分の確認不足でした。申し訳ありません。」
- 「今後は同じことを繰り返さないように対策を考えます。」
といった一言で、周囲の受け止め方は大きく変わります。
結局のところ、直ぐに謝罪することで業務継続も信頼の回復もしやすくなるわけです。

経理初心者に、最初からミスをゼロにすることは課されないですよ。ムリムリ。
2:すぐにできる対応をする
謝罪と同時に、「今から何ができるか」を考えましょう。
自分が落ち込む時間や後悔は、ミスが起こった現場では後回しです。
とにかく現実的なミスの処理に集中しましょう。
対応の例としては、
- 間違えた資料を訂正し、再提出までの時間を逆算
- 上司へ報告すると同時に、関係ラインへの情報共有
- 影響を受ける取引先を把握し、早めに共有
すぐに行動に移すことで、被害を最小限に抑えることはできます。
とんでもないミスに発展させないためにやるべきこと4つ
最悪なのは、「気づいたら大きなミスにつながっていた」という状況です。
「あの時気付いていれば・・・」と後悔しないためには、日常的にヒューマンエラーを最小限に抑える工夫をする必要があります。
ポイントは「準備・把握・マニュアル・成長」の4つ。
ミスを最小限に抑える工夫のポイント
それぞれ解説します。
1:事前準備
経理の仕事はルーチンワークなので、締め切りや繁忙期があらかじめ分かっています。
そのため事前の準備をしっかりして作業に臨めるわけです。
作業の直前になって書類や資料を探し回って、焦って入力や確認で間違えたなどということも起こりにくくなります。
準備で意識したいこと
このように余裕を持って個人でもチームでも整理・準備しておけば、落ち着いて作業できるため精度が格段に上がります。
2:犯しやすいミスのパターンを把握する
「自分はケアレスミスをしない」という根拠の無い思い込みで、同じミスを繰り返すことは初心者にありがちです。
事前にミスの典型パターンを頭に入れて作業するだけでも、注意力が格段に高まります。
常に意識して作業しましょう。
経理で多いミスの例
- 数字の入力ミス(桁の打ち間違い、転記漏れ)
- 添付書類の差し替え忘れ
- Excelの範囲指定ミス(SUM関数の範囲抜けなど)
- 日付や勘定科目の誤記入

一見小さな間違いに見えても、積み重なると「とんでもないミス」になるかも。
3:各作業のマニュアル作り
経理を進めるうえで役立つのが、自分用のマニュアル作成です。
なぜなら作業手順を自分で作成しておくと、毎回同じやり方で処理ができるので、安定して作業することができます。
例えば、
- 領収書の処理フローをチェックリスト化
- 月次締めの手順を時系列で整理
- 「エラーが出た時の対応方法」をメモ
マニュアル作成は、自分だけでなく一緒に業務をこなすチーム全体のミス削減にも貢献します。

マニュアル作成は、作る過程で一旦落ち着いて業務内容を整理できるので、経理の仕事を覚えるのにはとてもいいですよ。
4:ミスに気付ける程度にスキルアップ
最後に欠かせないのが、自分自身のスキルアップです。
なぜなら、経理の仕事は「正しいかどうかを見抜く力、しかもできるだけ早い段階で」が重要であり、その目を養うには一定の知識や経験が必要だからです。
これらを意識的に身につけると、「あれ、何かおかしい」と違和感に気づけるわけです。
経理を続けるマインド2つ
誰しもミスを犯す可能性があります。
しかし、やってしまったミスを乗り越えることで経理の仕事に強くなれます。
ミスをしてしまっても、考え方や姿勢を工夫するだけで「失敗を成長の糧」に変えることが可能です。
ここでは、経理を続けていくために大切なマインドを2つ紹介します。
1:失敗を教訓に変える
まず大切なのは、失敗を自分を責める材料ではなく、学びのチャンスと捉えましょう。
失敗したときにやるべきことは、「なぜそのミスが起きたのか」を振り返ることです。
スキル不足が原因なら勉強すればいいし、単なる見落としならチェック体制を強化することが解決策になります。
そうすれば同じ失敗を繰り返さずに済みます。
ミスを反省材料にして、成長につなげましょう。
2:自信を持って挑戦する姿勢
次に重要なのは、自信を持って経理を続ける姿勢です。
ミスを怖がりすぎると、本来の自分の力が発揮できません。
一つひとつ改善を重ねていけば、自信は自然と積み上がっていきます。
経理は経験を積むほど精度が高まる仕事です。

特に経理初心者の段階では「完璧にできないのは当たり前」と割り切ることも大切。私もそうだった。
まとめ
経理の仕事は数字や書類を扱うため、小さなミスが「とんでもないミス」につながる可能性があります。
このような失敗は、誰にでも起こりうるものです。
しかし大切なのは、ミスを恐れすぎるのではなく、起きてしまった時にどう立ち直るかという姿勢です。
ミスを防ぐポイントは次の4つに集約できます。
それでもこのようなミスは経理の現場では起こるもの。
ミスをしたら、ミスで自分を責めるのではなく、教訓としてとらえ成長の糧にしましょう。
そして自信を持って挑戦を続ける姿勢が経理を続ける大きな支えになります。
以上ここまで読んでいただきありがとうございました。