- キーワード選定って具体的にどうやればいい?
- 初心者でもできるの?
- キーワード選定は必要?
こんな悩みを解決できる記事を用意しました。
SEO対策を学んでいくと、必ずでてくるキーワード選定。
この記事で紹介する「キーワード選定方法」を実践すれば、初心者でも安心して記事を書いていけますよ。
ぜひ参考にしてくださいね!
キーワード選定をする理由
需要のある記事とは、つまり「読まれる記事」です。
ブログやサイトを運営する以上は、読者(ユーザー)に読んでもらえる記事を書く必要があります。
読者に読まれる記事を書くためには、読者が関心を持つ内容でなければいけません。
そこでカギとなるのが、「キーワード」です。
Googleやyahooなどの検索エンジンの検索窓に入力する”単語の組み合わせ”。
例えば自分が何かで困ったとき、この検索窓に調べたいこと(キーワード)を入力して検索したことがあると思います。
つまり「キーワード」とは、読者の悩みを単語にしたものなんです。
このキーワードを取り入れた記事を書くことが、需要のある記事を書く上で重要なポイントになります。
あなたの書いたブログ(記事)に、悩みを解決したい読者がキーワードを検索して訪れるというわけです。
逆にこのキーワードが入っていない記事を書いてしまうと、検索にひっかからないという事態にもなってしまいますね。
キーワードは読者のニーズ
ところが需要のあるキーワードを取り入れた記事であっても、それだけで読者に読まれる記事(選ばれる記事)にはなりません。
ただ機械的に需要のあるキーワードを盛り込んでも、ライバルと差がつかないからです。
ではどこで差をつけるかというと、「そのキーワードで検索してやって来た読者のニーズを満足させること」です。
繰り返しになりますが、キーワード選定の基本を理解しておくのはとても大事なので、是非この記事を参考にしてください。
そしてその上で「読者のニーズを満足させる」というポイントをしっかり意識して記事を書いていきましょう。
キーワード選定のやり方6ステップ
キーワード選定は、次の6ステップで行います。
キーワード選定のやり方6ステップ
始めは大変ですが、大事な作業なのでコツコツ丁寧に進めていきましょう。
テーマに沿ったメインキーワードを1つ決める
はじめにブログのテーマ・ジャンルに沿ったメインキーワードを1つ決めます。
ブログで発信するテーマが「いちご」なら、メインキーワードは「いちご」ですね。
このキーワードに関係のあるキーワードとしてどんなものがあるのかを洗い出します。
この時注意すべきこととしては、
「いちご」を「家庭菜園」などと対象範囲を広げすぎないことです。
「家庭菜園」というと、「いちご」のほかにとまとやスイカなど野菜や果物が他にもたくさんあります。
範囲を広げてしまうと、ブログで必要な記事数が膨大になり、記事の質も維持することができなくなってしまいます。
想定読者やその悩みをイメージする
メインキーワードが決まったら、あなたのブログの想定読者(ペルソナ)を具体的にイメージしてみましょう。
例えば次のような感じです。
35歳
女性
東京で一人暮らし
職業は薬剤師
年収500万円
ペルソナを設定することで、読者をより具体的にイメージできるようになります。
難しく感じる必要はありません。想定に近い家族や知り合いの誰かをイメージするのでも十分ですよ。
例えば「いちご 育て方」などは、ペルソナを設定していなければ、パッと思いつかないキーワードですね。
「この人に向けて情報を発信する」という意識で書いた記事は、結果的により多くの人に刺さるようになります。
読者像とニーズからカテゴリーを考える
メインキーワードと想定読者が決まったら、ブログを構成する軸となるワード(カテゴリー)を考えてみましょう。
カテゴリーとは、複数の記事をいくつかのグループに分ける分類のことです。
いちごなら、例えば苗・育て方・いちご狩り・レシピなどのカテゴリーが考えられます。
考えた候補は、ひとまず書き出してみましょう。
読者の検索意図(ニーズ)を想像するのに、いいトレーニングにもなります。
関連キーワードを洗い出す
関連キーワードとは、メインキーワードに関連性の高いキーワードのことです。
「いちご」など、「メインのキーワード+A」の複合語になります。
関連キーワードを洗いだしてみましょう。
「ラッコキーワード」とう無料ツールをつかえば、簡単に洗い出せます。
一度に901個の関連キーワードがヒットしました。
表示された関連キーワードは実際にGoogleで頻繁に検索されたものです。
しかしながら、このたくさんの関連キーワードの中には、自分のブログには関係ないものも含まれています。
とりあえず取得した関連キーワードは、「全キーワードコピー(重複除去)」ボタンで全てコピーしましょう。
これ以降の作業で関連がありそうなキーワードだけ残していきます。
関連キーワードの検索ボリュームを確認する
さきほどコピーした関連キーワードの検索ボリュームを調べます。
検索ボリュームとは、ユーザーに検索された回数のことですが、検索回数を知ることで、そのキーワードの需要の大きさを把握できます。
この確認は、Googleの無料ツール「キーワードプランナー」を使うと簡単にできます。
さきほどの関連キーワードを貼り付けて、検索ボリュームをチェックします。
開始後間もなく結果が表示されます。
上の画面は、メインキーワード「いちご」の関連キーワードの検索ボリュームです。
月間平均検索ボリュームが「10~100」「1000~1万」などの概数で表示されます。
ちなみにメインキーワード「いちご」の検索ボリュームは10万~100万でした。
関連キーワードを絞る
関連キーワードの検索ボリュームまで出しました。
先ほど言いましたが、このたくさんの関連キーワードの中には、自分のブログには関係ないものも含まれています。
なので関係ない関連キーワードは削除し、関係がありそうなものを残していきましょう。
検索結果はGoogleスプレッドシートにダウンロードして、関係ない関連キーワードは思い切って削除していきましょう。
関連キーワードをさらに細分化する
このように検索ボリュームが大きいキーワードは、まだまだ細分化(関連キーワードがないか確認する)できる可能性があります。
例えば、検索ボリュームが「1,000」以上あるキーワードは、関連キーワードを洗い出してみましょう。
細分化してみることで、検索ボリュームは少ないが、需要のある関連キーワードを見つけることができる可能性があるからです。
上記ステップ4の「関連キーワードを洗い出す」に戻って、さらに関連キーワー取得取得します。
ラッコキーワードで「いちご 水耕栽培」の関連キーワードを調べると、次のようなワードがヒットしました。
まだつづけるのか?大変だけど、この作業でより具体的なニーズが見えてきます。またニッチで需要のある関連キーワードが見つかる可能性があります。
表示されたキーワードの中から、関係がありそうなワードを残して、あらためて検索ボリュームを調べていきましょう。
この作業を繰り返していきます。
3種類のキーワードを理解する
キーワードは大きく分けると次の3つになります。
- ビッグキーワード
- ミドルキーワード
- ロングテールキーワード
キーワードの種類
【ビッグキーワード】 一般的に月間検索数が1万回以上のものを言う。このキーワードで上位表示できると圧倒的な検索流入を獲得できる 数は少く、ライバルは多い
【ミドルキーワード】 ビッグキーワードとロングテールキーワードの中間に当たるキーワード。2つ以上の単語の組み合わせのものが多く、上位表示するとそれなりの集客、売り上げが見込める
【ロングテールキーワード】 3語以上の言葉を組み合わせた検索キーワード。 数は圧倒的に多く、ライバルが少ない。上位表示はしやすいが、月間検索ボリュームは1,000回未満と少ない。
こんな感じです。
初心者は、ロングテールキーワードを狙って記事を書きためつつ、ミドルキーワードやビッグキーワードに挑むのが一般的なセオリーとなっています。
また上位表示の難しさは、「検索ボリュームの多さ」に分りますが、では「上位表示すると収益にもつながりやすいのか」という部分も気になるポイントです。
次で説明します。
成果に繋がりやすいキーワードとは?
さてキーワードの認識は、検索ボリュームによるものだけではありません。成果に繋がりやすいキーワード「CVキーワード」(コンバーションキーワード)というのがあります。
成果というのは、例えば読者の次のような行動を指します。
- 商品購入
- 資料請求
- 会員登録
では購入意欲を3段階で紹介しますね。
これらのキーワードは、直接成果につながるのでライバルも強く、ビッグキーワードと同じく上位表示がとても難しいです。
初心者もビッグキーワード、CVキーワードを狙おう
とはいえ初心者だからと言って、ビッグキーワードやCVキーワードは避けるべきではありません。
成果を出すためなら、狙って記事を書くべきです。
確かにビッグキーワードやCVキーワードを狙った、たった1記事で上位表示や成果を出すことは難しいでしょう。
しかしCVできない記事ばかり書いていても、成果にはまったく繋がらないからです。
ビッグキーワードやCVキーワードを狙た記事は、1つか2つくらいでも大丈夫。
ロングテールキーワードで上位表示を狙いつつ記事を書きためて、そこからビッグキーワードの記事にリンクを貼ってみましょう。
内部リンクをたどって成果が発生する可能性もあるんです。
こんなイメージです。
キーワード選定に関連するおすすめツール5選
キーワード選定に便利な無料ツールを5つ紹介します。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、関連キーワードを見つけたり、競合サイトを洗い出したりするのに役立つ無料ツールです。
下のホーム画面の検索欄にキーワードを入力すると、先ほど紹介したような関連キーワードのリストが表示されます。
また「見出し(hタグ)抽出」の画面の検索欄にキーワードを入力すると、上位10位までのサイトが表示されます。
競合サイトのh2、h3見出しを確認することができます。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、Google公式のキーワード調査ツールです。
キーワードごとの検索ボリューム調査や競合性を把握することができます。
無料で利用できるサービスですが、Google広告を出稿すると、より詳細の検索結果が得られます。
またラッコキーワードのように、関連キーワードもリストアップ可能です。
Googleトレンド
Googleトレンドは、Googleが無料で提供しているキーワードの検索回数の推移が分かるツールです。
ホーム画面の検索欄にキーワードを入力すると、折れ線グラフで検索ボリュームの推移が表示されます。
ためしに「喫茶店」のキーワードで過去12ヶ月間を検索しましたが、ご覧のとおり年間通してに検索回数が一定数あることが分かります。
季節的、長期的な増減を見ることも、読者のニーズを把握する参考になります。
Yahoo!知恵袋
Yahoo!知恵袋を覗くと、読者の生々しい悩みがわかります。
検索欄にキーワードを入力すると、下のように質問とその答えが表示されます。
ユーザーが疑問や悩みを直接書き込んでいるので、「ニーズ」を調べるのに参考になります。
SEOチェキ!
SEOチェキ!は、競合サイトの対策キーワードを簡単に調べられる無料ツールです。
どんなキーワードが使われているかを知るのに便利です。
上のホーム画面に競合サイトのURLをコピペすると、そのサイトで使われているキーワードが、出現頻度の多い順にリストアップされますよ。
キーワードを元に記事を書く
それでは記事を書いて行きましょう。
基本的に、1つのキーワードにたいして、1つの記事を書きます。
記事作成の手順は、
の3つです。
想定読者と検索意図を決めて記事を書く
どのキーワードで記事を書くか決まったら、次のことを意識して記事作成に臨みましょう。
- 誰に読んでもらいたいか、読者をイメージする(想定読者・ペルソナ)
- 何を知りたくて、そのキーワードを検索したか考える(検索意図・ニーズ分析)
検索キーワードから『検索するユーザー』を鮮明にイメージし、ニーズ分析することで、その人に刺さる記事を作成するためです。
記事の書き方については、こちらの記事で詳しく説明しています。
SEO対策の基本:読者に選ばれるブログ記事の書き方を初心者に解説
内部リンクを設置する
記事の上位表示を目指すなら、関連記事を増やして内部リンクを設置しましょう。
とういのは、検索ボリュームの多いキーワードを狙った記事では、単体で上位表示をとるのが難しいからです。
ではどうSEO対策するかというと、ニーズはあるが検索ボリュームの少ないキーワードで記事を増やし、関連のある記事は内部リンクを張ることで、Googleに関連記事として認識してもらいます。
関連記事を増やして、内部リンクを設置していきましょう。
SEO的にもブログ(サイト)の専門性を高めることにもつながります。
ロングテールキーワードを書いていく
基本的にロングテールキーワードを狙って記事を書いていきましょう。
もう一度言いますが、個人ブログはロングテールキーワード(先ほどのニーズはあるけど検索ボリュームが少ないキーワード)を狙って記事を書いていきましょう。
先ほども言いましたが、検索ボリュームが1000以上あるキーワードなら、細分化してそれに関連するキーワードがまだまだ見つかる可能性があります。
こうして洗い出したロングテールキーワードを狙って記事をかいていくと、関連記事が増えていきます。
SEOキーワードを選んだあとにやるべきこと
記事を公開した後も注意すべき事があります。
適切なタイミングで記事をリライトする
公開した記事は、放置せずに適切なタイミングでリライトしましょう。
記事をリライトする目的は、記事で発信した情報が古くならないようにアップデートするためです。
記事を書く上で一番大事なことは、読者に有益な情報を発信することです。
公開した情報は、ブログ(記事)のテーマにもよりますが、定期的にチェック、リライトして鮮度を保たないと、読者のニーズを満足させることはできません。
公開した記事は、発信するテーマ(内容)に合わせて適切なタイミングでリライトしましょう。
上記以外なら、6ヶ月程度でチェックorリライトでいいのではないでしょうか。
キーワードは定期的にアップデートする
SEO対策としてキーワードは定期的に更新しましょう。
キーワードを再チェックして、新記事作成やリライトで、記事の情報の鮮度が維持されます。
キーワード選定作業は、記事のリライトのタイミングでやってみるといいですよ。
キーワード整理は、回数こなしてどんどん上手になっていきましょう。とても大事なスキルですからね。
ビッグキーワードの攻略は関連記事を増やす
記事数を増やして、ビッグキーワードで上位表示を狙いましょう。
単体記事での上位表示は難しいです。
たくさんの関連記事で専門性を高め、最終的にビッグキーワードでも上位表示出来たという攻め方が一般的です。
的確なキーワード選定で、ニーズにあった記事を作成しよう!!
記事を作成する上で、キーワード選定はとても重要な作業です。
キーワード選定のやり方は6ステップ
- テーマに沿ったメインのキーワードを1つ決める
- 想定読者の人物像や悩みを考える
- 読者像とニーズからカテゴリーを考える
- メインキーワードの関連キーワードを洗い出す
- キーワードの検索ボリュームを確認する
- 関連キーワードをさらに細分化する
キーワード選定がしっかりしていないと、せっかく書いた記事も全く読んでもらえないなんてことになってしまいます。
ブログやサイトで成果を出すためには、検索キーワードから読者の検索意図(ニーズ)をしっかり把握し、その意図に沿った記事作成をするように心がけましょう。