この記事で解決できること
- 経理が偉そうに見えてしまう理由が知りたい。
- 経理とうまく付き合うための、簡単なコツはある?
- 経理という仕事の良いところって何ですか?
こんな悩みを解決します。
日商簿記3級、経理・契約5年、給与・社保5年のよんちゃわんが説明いたします。
「経理から連絡が来ると、なんだかドキッとする」「話しかけづらい」
そんな風に感じたことはありませんか。
訂正の依頼ばかり、少しのお願いも聞いてもらえない、専門用語で説明されてもよく分からない。
経理と関わるたびに、身構えてしまう方も多いはずです。
私も経理で働くまではそうでした。
でも実はそこにはちゃんとした理由があります。
理由が分かれば、「経理はちょっと苦手…」という気持ちも軽くなりますよ。
記事前半では「経理が偉そうに見える理由」について、後半では「偉そうな経理との付き合い方」について解説します。
経理が偉そうに見える場面

経理担当者と話していて、なんだか偉そうだなと感じたことはありませんか。
実は、そう感じる場面には「経理が正しい」という共通点があります。
ここではよくある3つの場面を紹介します。
当然のように訂正依頼をしてくる
経理から連絡が来ると、身構えてしまいませんか。
理由は経理からの連絡のほとんどが訂正依頼だからです。
たとえば次のような内容です。
- 領収書の宛名が個人名になっているので、会社名でとりなおしてもらえますか。
- 申請金額と領収書の金額が違うので修正お願いします
- “打ち合わせ”だけだと分からないので、誰との何の打ち合わせか追記してください
以前、ディスプレイを購入した際、「用途・目的を明確にしてください」と言われました。
出張旅費なら、「最寄り駅からの詳しい経路を書いてください」とかね。
こんな時経理は、なぜ訂正が必要なのか説明もそこそこに、用件だけを伝えてきます。
ひどい場合だと、訂正が必要な理由が分からないまま、言われるままに訂正するということもあります。
そのため経理から連絡があると、ドキッとしてしまうんです。
経理にしてみれば、実際には悪気があるわけではなく、正確な数字を作るために必要な確認作業です。
とはいえ言われる側からすると距離を感じてしまいますよね。
融通が利かない
「あと少しだけ待ってもらえませんか」とお願いしても、断られた経験はありませんか。
経理が融通を利かせないのは、会社の現金という大切な資産を管理しているからです。
たとえば経費精算の締め日はどんな事情があっても厳守してもらいます。
必要な書類がそろっていない申請もダメ。
なぜなら個人の都合のたび例外を作っていたら、会社全体のルールは守れないからです。
どうせ提出期限は早めに設定しているんでしょう?「ちょっとくらい」と思うんですけど。
その甘えも見越して、期限厳守なんです。
冷たいわけではなく、会社のお金を守るための役割を果たしているだけなんです。
とはいえ、頭では分かっていても、納得しづらい気持ちになります。
経理以外の人が分かるような説明をしない
経理から資料の依頼が来ても、専門用語を使って説明されると、内容が理解しにくいと感じたことはありませんか。
素人にとって経理の仕事は専門性が高く、何をしているのか分かりにくいため、距離を感じてしまいます。
たとえば「減価償却」や「引当金」といった言葉が、説明なしで使われることがあります。
経理にとっては当たり前の言葉でも、他部署の人にとっては馴染みがありません。
結果として「何を求められているのか分からない」まま、資料作成に追われることになります。
専門知識がある側と、そうでない側の間には、どうしても情報の差が生まれます。
一通り説明を聞いて、理解した内容を自分の言葉で確認したことがありました。そうしたら”経理”の言葉で同じ内容を上書きする返事が返ってきました。
カチンとくるやつですね。
この差が埋まらないまま連絡が来ると、上から言われているように感じてしまうのも仕方ないですね。
経理が上からものが言える理由3つ

経理担当者がちょっと上から目線でものを言ってくるように感じるのには、理由があります。
仕事内容や立場を知ると、その背景が見えてきます。ここでは3つの視点から解説します。
会社のお金を管理する役割
経理が少し強気に見えるのは、会社の資金を管理する立場にあるからです。
お金の流れを把握し、不正がないかチェックするのも経理の仕事です。
たとえば経費の使い方に問題があれば、はっきりと指摘しなければなりません。
なぜなら曖昧な対応をしてしまうと、会社の資金管理そのものが甘くなってしまうためです。
家計に置き換えると分かりやすいかもしれません。
家計簿をつけている人が「この出費は本当に必要?」と確認するのと似ています。
会社規模となれば、経理は厳しくならざるを得ません。
経営を支えているという意識の高さが、態度にも表れているのかもしれませんね。
専門性の高さ
経理の話が難しく感じられるのは、簿記や税務など、会計に関する専門知識が求められる仕事だからです。
減価償却、引当金、未払金・・・
こうした専門用語を日常的に使っているため、他部署の人には堅い印象を与えてしまいます。
さらに、一つの数字のミスが会社全体の経営判断に影響することも。
だからこそ経理担当者は常に正確さを求められ、慎重な姿勢で業務をこなします。
この責任感の強さが、初心者から見ると「偉そう」に映ってしまうとも言えます。
会社の偉い人ともかかわる立場
経理が少し特別な存在に見えるのは、会社の偉い人たちと距離が近い立場にあるからです。
財務状況を経営陣に報告する役割を担っているため、社内での発言力が生まれやすいのでは。
たとえば決算の数字は経営判断の材料になります。
そのため経理担当者の報告は、社長や役員が意思決定をする上で欠かせません。
また、税理士や会計士、銀行といった社外の専門家ともやり取りをする機会が多くあります。
こうした立場にいることで、自然と「ある程度の権威」を持つように見えることもあります。
本人に威張るつもりがなくても、周囲からはそう映ってしまうのです。
まぁ、一般の社員が会社の偉い人と直接話すなんて機会はあまりないですよね。
偉そうな経理への対応方法5つ

そんな経理担当者との関係を良くするには、いくつかのコツがあります。
難しいテクニックは必要ありません。
ここでは5つの具体的な対応方法を紹介します。
ルールを守る
経理とのやり取りをスムーズにしたいなら、まずルールを守ることが近道です。
なぜなら経理の仕事自体が、ルールや期限の厳守で成り立っているからです。
たとえば経費精算の締め日や、申請に必要な書類は決まっています。
これを守らないと、経理側も処理を進めることができません。
逆に言えば、こちらが協力的な姿勢を見せるだけで、経理からの印象は大きく変わります。
そして「この人はちゃんとしている」と思ってもらえれば、やり取りも自然と円滑になります。
特別なことをしなくても、期限と手順を守るだけで十分な効果があるのです。
簡潔な言葉で話す
経理と話すときは、難しい言葉を使う必要はありません。
むしろ、専門性の高い相手には、簡潔で分かりやすい言葉で話した方が話が早いのです。
たとえば「この経費、どう処理すればいいですか」と率直に聞くだけで十分です。
無理に専門用語を使おうとすると、かえって誤解を招くこともあります。
経理担当者は、専門知識がない人にも分かるよう説明することに慣れています。
ですから、こちらも背伸びせず、素直な言葉で伝えるのがおすすめ。
シンプルな伝え方の方が、結果的にお互いの時間の節約にもつながります。
分からないことは質問する
分からないことをそのままにしておくと、あとで困るのは自分自身です。
専門知識のある人には、遠慮せず質問して、うまく頼る姿勢が大切です。
たとえば、経費の仕訳ルールが分からないまま処理を進めると、あとで訂正依頼が来てしまいます。
最初に確認しておけば、二度手間を防げます。
質問する際は「何を知りたいのか」を具体的に伝えることがポイントです。
「これで合っていますか」より、「消費税の区分はこれで正しいですか」のように聞くと、経理も答えやすくなります。
質問に無駄がないですね。
誤解の余地もありません。
専門知識を持つ人を上手に頼ることも、仕事を円滑に進めるコツの一つです。
正確な情報を提供する
経理とのやり取りで信頼を築くには、正確な情報を伝えましょう。
曖昧な情報よりも、正確な情報を渡す方が、処理を早く進められるからです。
たとえば金額や日付を間違えて伝えると、会計処理そのものにズレが生じてしまいます。
結果として、再確認や訂正のやり取りが増え、双方の負担が大きくなります。
証憑(しょうひょう)※となる資料をきちんと添えることも、正確さを示す一つの方法です。
※証憑とは、取引の証拠となる書類のことです。
注文書、納品書、報告書なんかも?
そうそう、取引の発生を証明する書類や取引内容を補完する書類。
こうした協力的な姿勢を見せることで、経理側からの信頼も自然と高まっていきます。
「なるほど」と思ったら感謝の気持ちを伝える
経理から的確な回答をもらったときは、素直に感謝を伝えてみましょう。
専門知識のある人に助けてもらって感謝するのは、他の人間関係でも変わらない基本です。
たとえば「教えてもらって助かりました」の一言があるだけで、相手の印象は大きく変わります。
指摘や訂正ばかりが続く関係の中で、感謝の言葉はとても貴重です。
日頃の業務の中では、なかなか感謝を伝える機会がないかもしれません。
だからこそ、「なるほど」と思った瞬間を逃さず、言葉にすることが大切です。
グッとくるのよ。
小さな一言の積み重ねが、良好な関係につながっていきます。
好ましい経理のイメージ

経理は厳格さが求められる仕事ですが、それだけでは好かれる存在にはなりません。
ここでは、多くの人から信頼される経理担当者に共通する3つの特徴を紹介します。
分かりやすく説明してくれる
経理の説明が難しいと感じるのは、専門用語が多いことが原因かもしれません。
そこで専門用語や難しい言い回しを使わず、噛み砕いて説明してくれる経理は、それだけで印象が良くなります。
たとえば電車の運賃を精算するときの「仮払金」という言葉。
そのまま言われても、ピンとこない人が多いはずです。
そこで「先に会社が立て替えたお金、というイメージです」と一言添えてくれると、一気に分かりやすくなります。
出張で必要な費用を、会社から取り合えず前もって例えば2万円を受け取っていたわけですね。
経理は、英語で「accounting アカウンティング」。
「(会社の経営状況を)分かりやすく説明する」という意味があり、それは本来の仕事ではないでしょうか。
噛み砕いて話してくれる経理は、初心者からも自然と信頼を集めやすくなります。
相手の話も聞く
一方的に指摘するだけの経理には、なかなか心を開きにくいものです。
言いたいことを伝えるだけでなく、相手の言い分にも耳を傾けてくれる経理は、話しやすいと感じてもらえます。
たとえば、経理に「領収書がありません」と指摘された際、出張中に領収書をなくしてしまった事情を直ぐに相談できますか。
頭ごなしに注意されるより、まず理由を聞いてもらえて、次に対応策を教えてもらえる流れはとてもありがたいです。
現場にはそれぞれの事情があります。
その背景を汲み取ろうとする姿勢があるだけで、一方的に怒られているという印象は和らぎます。
話を聞く姿勢は、信頼関係を築くベースです。
解決方法を一緒に考えてくれる
処理に困ったとき、ただ指摘だけされると、次にどうすればいいか分からなくなります。
相談したときに、フットワークも軽く関係部署との調整にも応じてくれる経理は、頼れる存在になります。
たとえば取引先との契約が急に変更になり、いつもと違う処理が必要になったとします。
「前例がないので無理です」と断られたら、困ってしまいますよね。
そんなときに「営業部にも確認してみますね」「こういう形なら処理できそうです」と、一緒に方法を探してくれる経理がいたら、とても心強いはずです。
こうした場面で頼られる経理は、日々の業務以上に感謝され、充実感も得やすくなります。
困ったときに味方になってくれる存在は、それだけで印象が大きく変わるのです。
実体験では、素直に相談すると、割と親切に対応してくれますよ。やっぱり、お金を管理しているから、知ってしまった事実は正しく処理しなければならない責任があるからですね。
経理のメリット3つ

経理は偉そうに見られがちな仕事ですが、実は多くのメリットがあります。
会社の経理だけでなく、転職や私生活にも良い影響があるのです。
ここでは3つの魅力を紹介します。
お金の管理ができる
経理の仕事で身につくスキルは、実は自分自身のお金の管理にもそのまま活かせます。
会社のお金を扱う中で身につけた管理感覚は、家計や貯金にも役立てられるのです。
たとえば会社の経費を「必要な支出かどうか」で見極める作業は、家計の無駄遣いを見直す視点と似ています。
何にいくら使ったかを記録する習慣も、自然と身についていきます。
会社のお金の流れを数字で追う経験は、家計簿をつけるときの感覚に近いものがありますよ。
お金の流れを見える化する力は、プライベートでも有効です。
仕事で鍛えたスキルが、自分の生活にも還元される点は、経理ならではのメリットですね。
税の知識がつく
経理の仕事をしていると、税金に関する知識が自然と身についていきます。
日々の業務で税の仕組みに触れることで、節税への意識も自然と高まっていくのです。
たとえば消費税の計算や年末調整の処理を通じて、税金がどう決まるのかを理解できるようになります。
最初は難しく感じても、繰り返すうちに仕組みが見えてきます。
こうした知識は、プライベートではふるさと納税や医療費控除など、身近な節税の場面でも役立ちます。
「税金は難しいもの」という苦手意識が薄れ、自分の生活にも活かせるようになるのは、大きな収穫です。
専門知識は仕事以外の場面でも味方です。
ワークライフバランスが良い
経理の仕事は、忙しい時期とそうでない時期の差がはっきりしているという特徴があります。
つまり、ワークライフバランス(仕事と私生活の調和)を良くできる環境が整っていると言えるでしょう。
たとえば決算期や年末調整の時期は忙しくなりますが、それ以外の時期は比較的落ち着いて仕事を進められます。
スケジュールが読みやすいので、旅行や予定も立てやすくなります。
忙しい時期が事前に分かっていると、プライベートの予定も調整しやすくなります。
こんなメリハリのある働き方ができる点は、経理という仕事のメリットの一つです。
ワークライフバランスについてはこちらの記事「経理がワークライフバランスがいい理由2つ|理想の経理の探し方も」も読んでみてください。
まとめ:偉そうに見えてもそれが経理の普通です
経理担当者が偉そうに見えるのは、悪気があるわけではありません。
会社のお金を守り、経営を支える立場だからこそ、厳しく正確な対応になってしまうわけです。
専門知識のない人は、その背景を理解した上で上手に関わりましょう。
- ルールを守り、簡潔で正確な情報を伝える
- 分からないことは素直に質問する
- 助けてもらったら感謝を伝える
こうした姿勢を心がけるだけで、経理とのやり取りはぐっとスムーズになります。
距離を感じていた経理も、実は頼れる存在だと気づけるはずです。
またもしあなたがこれから経理として働くなら、同じく融通の利かない経理である必要があります。
ただし分かりやすい説明や相手の言い分も聞くなど、経理以外の人とのコミュニケーションも軽視しない姿勢を忘れなければ、きっと「好かれる経理」として信頼を集められるはずです。
以上ここまで読んでいただきありがとうございました。