この記事で解決できること
- どんな理由で経理を辞めたくなるのか知りたい。
- 自分は本当に経理に向いていないのか知りたい。
- 辞めたいと思った時に辞めるのは正しい?
こんな悩みを解決します。
日商簿記3級、経理・契約5年、給与・社保5年のよんちゃわんが説明いたします。
経理として働き始めたばかりの人ほど、残業や人間関係などの悩みを一人で抱え込みがちではないでしょうか。
私も初めての経理で、経理という仕事と所属する職場環境の両方で悩みました。
それでその悩みの背景を考えてみたんです。
するとちょっと先が見えてきた。
「辞めたい」は「甘え」なのかなと自分を責める前に、まずは現状を整理してみませんか?
記事前半では「経理担当者が辞めたいと思う理由」について、後半では「辞める前に確認すること」について解説します。
経理をやめたいと思う人は多い?

結論から言うと、経理職を一度はやめたいと思う人はいるということ。
特に経理職が人気がないということではありません。
なぜなら経理は、専門性が高く、企業に欠かせない安定した仕事であることは間違いないからです。
しかし実際、SNSや転職相談の場では「経理がつらい」「このまま続けていいのか不安」といった声が数多く見られます。
経理を含む事務職では、数年経験すると「このまま続けてよいのだろうか」とキャリアを見直す人も少なくありません。
厚生労働省の雇用動向調査でも、一定数の人が転職や離職を選択しており、経験を積んだタイミングで今後の働き方を考える人は珍しくないといえます。
「ずっと伝票処理」
「何の変化もない」
「先が見えない」
こんな気持ちを感じる人は珍しくなく、多くの人は経験していることなんです。
経理を辞めたい理由8つ

経理を辞めたいと感じる理由は、人によってさまざまです。
ここでは特に多くの人が共感しやすい8つの理由を、具体的な場面とあわせて紹介していきます。
残業が多い
「経理は残業が多い」というイメージがあります。
実際、決算期には残業が増えやすい傾向があります。
理由は、多くの経理はチームプレーで動いているからです。
たとえば、決算前は経理部全体のスケジュールに合わせて動く必要があるため、普段より残業が発生しやすくなります。
そのため自分の担当の仕事が早く終わったから、先に帰りますなどとは言えません。
また、会社によっては経理担当が一人しかおらず、業務が集中してしまうケースもあります。
普段から、忙しい時や負担がかかっている業務を手伝うことはあります。
「自分の頑張りだけではどうにもならない」と感じる場面が多いことが、負担につながっているといえるでしょう。
覚えることが多すぎる
経理は、覚えることの多さに苦労しやすい仕事です。
税法や会計基準は毎年のように改正されるため、勉強を続ける必要があります。
これらの知識は、日々の業務を通じて、また自分で学習することで少しずつ身についていくものです。
そのため、新しいことを学ぶ意欲があまりない人にとっては、しんどさを感じやすいかもしれません。
去年とやり方違うの?
そうよ、せっかく覚えたのにね。普段から変更など情報収集しておかないと、せっかく処理したのに「今年はルールが変わっていた」ということがある。
覚えることの多さに疲れてしまうと、「自分には向いていないのでは」と不安になってしまうこともあるでしょうね。
人間関係が上手くやっていけない
経理は、社内のさまざまな部署とやり取りをする機会が多い仕事です。
そのため、人間関係のストレスを感じやすい側面があります。
経理に限らず、コミュニケーションは仕事をするうえで欠かせません。
仕事のほとんどは、突き詰めれば人間関係だといえるでしょう。
経費精算の差し戻し、請求書の確認。とにかくいちいち請求元の部署に連絡するのが面倒です。
やりとりがスムーズにいかない相手だと、ストレスを感じますよね。
おかげで気を遣う人リストができてしまいました。
こうした積み重ねが負担になり、「もう疲れた」と感じてしまう人も少なくありません。
休みがとれない
経理は繁忙期と閑散期がはっきりしている職種です。
そのため本来は、休みの計画を立てやすいというイメージがあります。
ただし、一人ですべての経理業務を担当している場合は、なかなか休みがとりにくいという現実もあります。
代わりに業務を進めてくれる人がいないのは不安ですね。
ベテラン経理ならなんとかしちゃうんじゃないかと思いますけどね。
経理初心者の場合、本来休みやすいはずの職種だからこそ、思うように休めないギャップがストレスになりやすいといえます。
ミスをしてから前向きになれない
経理は数字を扱う仕事のため、ミスをすると大きく落ち込んでしまう人が多い傾向にあります。
しかし、ミスは誰にでも起こりうるものだと知っておくことが大切です。
完璧に見える先輩やベテランの経理担当者にも、これまで何らかのミスをした経験があります。
ポイントは、ミスをしたあとの行動です。
すぐに反省し、同じ間違いを繰り返さないよう工夫する姿勢があれば、周囲も自然と協力してくれるようになります。
そうは言っても、一度のミスを引きずってしまう人もいます。
コツコツ業務を続けることで、過去の失敗は上書きされていく。
システムや業務フローの変更についていけない
経理は、会計システムの入れ替えや業務フローの変更が起こりやすい職種です。
変化のたびに、覚え直しの負担を感じる人も多いでしょう。
新しいシステムや流れに慣れるまでには、月次・年次といった一定のサイクルを経験する時間が必要です。
一度使っただけでは、操作や流れを完全に覚えきれないことも珍しくありません。
分かってはいても、変化に直ぐに対応できないもどかしさがストレスにもなりますね。
一日中PCに向かっているのが負担
経理の仕事は、一日中デスクに向かい、PCや電卓と向き合う時間が長くなりがちです。
じっと同じ姿勢で作業を続けることに、窮屈さを感じる人もいるでしょう。
こうした環境では、同じ体制のまま淡々と仕事をこなすことが苦痛に感じられると、負担が大きくなりやすい傾向があります。
合間に気分転換をはさみながら、上手くこなせるかどうかがポイントです。
集中すると、「気づいたら3時間ノンストップで画面を見ていた」ということもありました。
1時間作業したら、トイレや飲み物などで気分転換を意識的にする。同じことを繰り返す作業は特にね。
体を動かす機会が少ない働き方が合わないと感じる場合、負担として蓄積しやすい理由のひとつです。
給料が安い
「これだけ大変な仕事なのに、給料が見合っていない」と感じる経理担当者は少なくありません。
ただし、給料が安い、昇給が少ないという悩みの多くは、その会社自体の問題であるケースがほとんどです。
経理という職種自体の給与水準が低いわけではありません。
たとえば、同じ経理の仕事でも、会社によって給与水準や昇給の仕組みは大きく異なります。
給料への不満ばかりを抱え続けてしまうと、大きなストレスの原因になってしまいます。
辞めたいと思った時に辞めるのは正解?
「経理を辞めたい」と感じたとき、すぐに退職を選ぶべきかどうかは、一概には言えません。
大切なのは、自分が辞めたいと感じている理由が、どこにあるのかを見極めること。
理由によって、とるべき選択肢は大きく変わってきます。
数字を扱うこと自体が苦、経理という仕事の性質が合わない。
別の部署への異動を考えてみるのも一つの方法。経理としての経験を活かしながら、新しい環境で力を発揮できる可能性があります。
経理は嫌いじゃないけど、残業や休みがとりにくいのがネック。
経理という職種ではなく、今の会社の環境が原因である可能性があります。別部署への異動ではなく、経理職を続けたいなら、別の会社へ転職するという選択肢もありますよ。
「辞めたい」という気持ちだけで判断せず、その背景にある原因を一度整理してみましょう。
経理に向いていない人の特徴3つ

「経理を辞めたい」と感じる背景には、単なる環境の問題だけでなく、そもそも経理という仕事自体が合っていないケースもあります。
ここでは、代表的な3つの特徴を紹介します。
数字が苦手
経理は、数字と向き合う時間が業務の大半を占める仕事です。
月次や年次の決算をはじめ、日々何らかの形で数字を扱うことになります。
数字を見ること自体にストレスを感じてしまう人にとっては、毎日の業務そのものが大きな負担かもしれません。
また1円単位のズレに気づく感覚が薄い場合も、細かなチェック作業がつらく感じやすいのでは。
「間違ってないよね。」って、伝票の数字を確認するたびに気が重くなってしまう。
この状態を我慢し続けると、心身に大きな負担がかかってしまう可能性があります。
コミュニケーションが苦手
「経理は黙々と一人で作業する仕事」というイメージを持つ人もいますが、実際は違います。
経理の仕事では、経理課内や他部署といった社内はもちろん、税理士や税務署など社外とのやり取りも欠かせません。
日々の業務のなかで、確認や依頼のコミュニケーションが自然と発生します。
そのため一人で完結するイメージを持って経理の仕事を始めると、実際とのギャップに戸惑ってしまうかもしれません。
新しいことを学ぶ姿勢がない
経理はルーティン業務が中心に見えて、実は変化の多い仕事です。
法律や会計のルールは、社会の変化にあわせて頻繁に見直されています。
つまり経理は、ルールや制度の変更がつきものなので、新しいことを学び続けなければならないということ。
ITツールの導入や業務フローの変更など、覚えることは尽きない。
たとえば、去年と同じ処理方法のつもりが、法改正によって手順が変わっていた、というのはよくあること。
「経理は慣れたから大丈夫」とはいかないんです。
従来のやり方に固執してしまうと、変化についていけず、苦しさを感じる場面が増えてしまいます。
経理職の向き・不向きについては、こちらの記事「初めての経理向いていない気がしても大丈夫。判断はゆっくりで問題なし」も是非読んでみてください。
よくある質問Q&A
ここでは、経理を辞めたいと悩む人のよくある疑問について、Q&A形式でお答えします。
Q1.経理を辞めたいと思うのは甘えでしょうか
「こんなことで辞めたいなんて、甘えているのかな」と、自分を責めてしまう人は少なくありません。
辞めたいと感じること自体は、甘えでも何でもありません。
残業の多さや人間関係、業務内容への不安など、辞めたいと思う背景には必ず何らかの理由があります。
大切なのは、なぜ辞めたいのか、その理由を具体的に整理することです。
原因がわかれば、異動や転職など、次にとるべき行動も見えてきます。
Q2.経理の仕事が難しすぎるので、辞めてもいいのでしょうか
「勉強しても内容が理解できず、毎日つらい」と感じている場合、辞めることを考えるのは自然な流れです。
ただし、その前に難しさの原因が「自分に合わないから」なのか、「教えてくれる人がいないから」なのかを確認してみましょう。
たとえば、周囲に相談できる人がいなくて、一人で悩みながら手探りで作業を続けている場合、業務内容そのものよりも環境が原因のようにも考えられるます。
そのときは、異動や転職も選択肢に入れてはどうでしょうか。
経理を辞めるとき、引き継ぎに自信がない
「自分が辞めたら、業務が回らなくなるのでは」と、引き継ぎに不安を感じる人は多いものです。
特に一人経理の場合、その不安はより大きくなるでしょう。
まずは、引き継ぎ資料をできるだけ具体的に作成することが大切です。
日々の業務内容やスケジュール、注意点などを書き残しておけば、後任者の負担を減らせます。
経理経験が短い場合は、それだけでも十分ではないかと。
もし辞める理由が忙しすぎて休みも取れないということであれば、人手不足の状態を普段から会社側に相談しておいたほうがいいでしょう。
それでも状況が改善されない場合は、無理に抱え込まず、退職という判断をしても良いのです。
Q3.経理を辞めたらキャリアに傷がつきますか
経理の仕事を辞めること自体が、キャリアの傷にはなりません。
むしろ、経理として培った数字を扱うスキルや、社内外との調整経験は、他の職種でも役立つ場面が多くあります。
たとえば、経理から人事や総務へ異動した場合でも、コスト管理の視点や正確さへの意識は強みになるはずです。
大切なのは、辞めた理由と、次にどう活かすかを自分の言葉で説明できるようにしておくことです。
そうすれば、転職でも社内異動でも、次のステップにも前向きに捉えられるでしょう。
まとめ:現状を整理してからより良い決断をしよう
経理を辞めたいと感じる理由は、残業や人間関係、給料など人それぞれです。
大切なのは、その原因が「経理という仕事」にあるのか、「今の会社」にあるのかを見極めること。
同じ経理職でも、環境が変われば負担は大きく変わります。
- 仕事の性質が合わない → 異動や転職も選択肢
- 会社の環境が原因 → 経理を続けながら転職も可能
「辞めたい」という気持ちを我慢し続けるのではなく、一度立ち止まって現状を整理してみるのは大事です。
焦らず自分のペースで、納得できる決断をしてくださいね。
以上ここまで読んでいただきありがとうございました。
